異業種の飲食参入相次ぐ 靴店がパン、エステ店がアイス 磐田

7時間前

磐田支局 太田達也

 新型コロナウイルス下で離れた客足を取り戻そうと、磐田市内で異業種がテークアウトなどの飲食業を始める動きが広がっている。飲食業をきっかけに本業を知ってもらい、新たな客層の開拓にもつなげる考え。
木製台車でパンやおにぎりを販売する渡辺店長(奥)=磐田市中泉の靴のプリンス
木製台車でパンやおにぎりを販売する渡辺店長(奥)=磐田市中泉の靴のプリンス

 JR磐田駅北口にある「靴のプリンス」(同市中泉)は2021年10月、木製台車でパンやおにぎりを販売する事業、駅前テイクアウトステーション「エキタ」を始めた。市内米店や直売所で商品を仕入れ、日替わり20種以上を提供している。
 コロナ下で売り上げが減少し「駅を使う会社員や学生を呼び込む機会にしたい」と開始。渡辺俊朗店長(45)は「今まで素通りしていた高校生が立ち寄るようになった。駅前のにぎわいにもなれば」と期待する。
 エステサロン「サン・ムーン」(同市安久路)を経営する平野明子さん(50)は同年6月、飲食店「カプリス」をサロン内に開いた。ヤマハスタジアムを訪れる観客らに向け、時期によってかき氷や焼き芋アイスなどを販売している。
 コロナ下で本業の売り上げが半減した月もあったという。平野さんは「飲食店をきっかけにサロンを知ってもらい、新たな利用者も徐々に増えてきた」と話した。

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