中国・天津でオミクロン株急拡大、移動制限を開始 「北京守る堀に」
https://www.asahi.com/articles/ASQ1B4GB8Q19UHBI01N.html

中国の天津市で9日、新たに新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が判明し、緊張が高まっている。
隣接する北京での冬季五輪の開幕まで1カ月を切るなか、中国本土内で初めてとなるオミクロン株の本格的な拡大とみられ、
市政府は「北京を守る堀としての役割を果たす」として、10日から市外への移動制限を始めることを通知した。

市衛生当局によると、8日に津南区の学習塾に勤める女性(29)と同区の小学生女児(10)の新型コロナへの感染がわかり、
9日にいずれもオミクロン株であることが判明した。
2人は最近2週間は市外に出ておらず、市中感染したとみられるが、感染の経路はわかっていない。
濃厚接触者や周辺住民の検査で、9日夜までに計40人の感染が確認されている。

また、8日以降に15人以上の市中感染が確認されている河南省安陽市の衛生当局は、
感染者のうち2人からオミクロン株が検出されたことを明らかにした。
少なくとも1人は昨年末まで天津市に滞在していたという。