タンチョウ 日本での個体数増加で絶滅おそれのランク引き下げ

国の特別天然記念物タンチョウについて、IUCN=国際自然保護連合は日本で数が増えているとして絶滅のおそれの程度を示すレッドリストのランクを1段階引き下げました。
IUCNは先月9日、絶滅危惧種のレッドリストを改訂しました。
この中でタンチョウについては「日本での個体数はここ数十年で急増している」として評価を見直し、
絶滅危惧種の3段階のうち上から2番目の「危機」から3番目の「危急」に1段階引き下げました。
タンチョウは釧路湿原などに生息し、かつて絶滅の危機にひんしていましたが保護活動によって徐々に回復し、
NPOの調査によりますと日本国内の生息数はおよそ1900羽にまで回復しています。
一方、アジア大陸では湿地が減った影響で個体数が急速に減少しているほか日本での個体数の回復も保護活動に依存していることから、
IUCNは「絶滅のリスクは高いままだ」と指摘しています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220110/7000041976.html