コロナ急拡大、保健所「手が回らない」…濃厚接触者の特定は患者本人に依頼

新型コロナウイルス感染の急拡大で、保健所の業務が 逼迫ひっぱく している。沖縄や広島では、感染者の行動歴をたどって人との接触状況を探る「積極的疫学調査」を縮小する事態に追い込まれた。
昨夏の「第5波」の教訓から、政府はすべての自宅療養者と「陽性判明の翌日まで」に最初の連絡を取るよう自治体に求めており、各地の保健所では必死の対応が続いている。

 「感染者への連絡も滞っており、濃厚接触者まで手が回らないのが実情」。那覇市の長嶺達也・健康部長は話す。

 市内の新規感染者は、4日の38人から、8日には10倍超の400人に急増。市は市役所本庁から職員27人を派遣して保健所を83人態勢に拡充したが、感染者の行動歴(2週間分)を聞き取り、濃厚接触者を特定する積極的疫学調査が追いつかない状況だ。

 このため、9日には、感染者本人に「誰が濃厚接触者にあたるか」を特定してもらい、濃厚接触者への連絡も行ってもらう運用に改めた。「市民に保健所業務の一部をお願いせざるを得ない」(長嶺部長)という異例の事態となっている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220112-OYT1T50000/