フランス、英からの入国制限を緩和 感染拡大で無意味に

フランス政府は13日、英国から来訪する新型コロナウイルスワクチン接種者に対して、
入国制限を14日から緩めると発表した。変異型「オミクロン型」が両国に同じ程度に
広まったことから、制限の意味合いが薄れたとしている。

欧州ではオミクロン型の急拡大が英国でまず確認されたため、フランスは2021年12月、
原則英国からの入国を禁じていた。14日以降はワクチン接種者であれば24時間以内の
陰性証明を見せれば渡航理由にかかわらず入ることができる。

入国後の自己隔離も求めない。未接種者については、やむを得ない理由以外では
入国できない措置を続ける。

一方で、フランス国内の教員の約4割が13日、ストライキを実施した。仏政府がコロナ対策を
頻繁に変えて教育現場に負担をかけていると訴えたもの。

例えば学校で濃厚接触者となった児童は従来、登校するには薬局の抗原検査などで
陰性を確認する必要があったが、カステックス首相は10日、突如、自己検査キットも
認めるなどと仏メディアで表明した。

フランス政府が13日発表した過去24時間の感染件数は30万5322人だった。
ベラン保健相は12日、仏メディアに「おそらく実際の感染者数は1日あたり
50万人以上だろう」と語っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR13E9M0T10C22A1000000/