奈良市の白毫寺で「えんまもうで」 えんま大王に無病息災願う

 地獄のえんま大王に無病息災などを願う伝統行事「えんまもうで」が奈良市の白毫寺で行われています。

 えんま大王をまつる白毫寺(びゃくごうじ)では、1月16日は地獄の釜のふたが開いて鬼が休むため、
亡くなった人たちも苦しみから逃れられる日とされ、毎年、「えんまもうで」という行事が行われています。

 16日は、寺のお堂で、国の重要文化財の「閻魔王坐像」を前に、僧侶が参拝者ひとりひとりの願い事を読み上げたあと、お経を唱えました。

 そして参拝者たちもえんま大王に向かって静かに手を合わせ、祈りをささげていました。

 ことしも去年に続いて新型コロナウイルスの感染対策のため、お堂に1度に入る人数を15人に制限し、甘酒のふるまいも取りやめました。

 橿原市から訪れた60代の男性は「還暦を迎えたので、身体健全を祈りました。ことし1年も頑張ろうと思いました」と話していました。

 また、大阪府から訪れた70代の男性は「家内安全と新型コロナが早く収まるようにお願いしました」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20220116/2050009440.html