Tポイント危機説は本当か? ヤフーなど大手企業の「Tポイント離れ」が与える影響と課題
なぜ「Tポイント離れ」が起きるのか
離脱に至る理由はシンプルで、「加入のメリットが薄い」ことにある。加盟店がTポイントを利用したりTカードを発行するにあたり、システム利用料や「ポイント原資」の拠出を求められる。本来であれば、これらの支出によって利用者のポイントが付与され、再来店に結び付く経済循環が生まれ、さらにポイントカードを利用する際に発生する行動データを入手することで以後のマーケティング活動への活用が可能になる。
だが出資に対する実入りが少ないのであれば、Tポイントを利用するメリットは少ない。加えて、データマーケティングに必要な行動データや分析ツールの利用には「追加料金が必要」というメニュー構成になっており、懐事情を圧迫する。結果として「負担が大きい割にメリットが感じられない」と感じる加盟店が増え、独自のポイントプログラムやハウスマネーを導入する動機へと結びついているという流れだ。
実はこの影響は大手ほど大きい。利用金額や回数の多い店舗ほど持ち出す金額が大きく、反面その実入りは少ないという状況が生まれる。さらに悪いことに、共通ポイントであるがゆえにキャンペーンのために自らが拠出した原資がそのまま還元される保証がない。
そーす
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/17/news119.html