(中略)
日月神示の流れをくむ預言書の存在

さて、ここまで日月神示について触れてきましたが、実はですね、
日月神示のような文体・内容・雰囲気の予言書は、一つだけじゃないのです。

実は、岡本氏の入信していた大本教の教祖が、
大本神諭という経典を書いていて、それが非常に日月神示と似ているのです。
そこには、このように書かれています。

三さんぜん世界一同に開く梅の花、艮の金神の世に成りたぞよ。
梅で開いて松で治める、神国の世になりたぞよ。
日本は神道、神が構わな行けぬ国であるぞよ。
外国は獣類のの世、強いもの勝ちの、悪魔まばかりの国であるぞよ。
日本も獣の世になりて居るぞよ。
外国人にばかされて、尻の毛まで抜かれて居りても、未眼が覚めん暗がりの世になりて居るぞよ。
是では、国は立ちては行かんから、神が表に現はれて、三千世界の立替へ立直しを致すぞよ。
用意を成されよ。この世はさっぱり、さらつの世に替へて了ふぞよ。
三千世界の大洗濯、大掃除を致して、天下太平に世を治めて、万古末代続く神国の世に致すぞよ。
神の申した事は、一分一厘違はんぞよ。
毛筋の横巾ほども間違は無いぞよ。
これが違ごふたら、神は此の世に居らんぞよ。
(大本神諭)


文体も似てますし、色々読んでいくと、
日月神示と似たような内容でもあり、同じ流れの予言書にも思えるのです。
しかも、この大本神諭には次のような記述もあります。

天理、金光、黒住、妙霊、先走り、とどめに艮の金神が現れて、世の立て替えをいたすぞよ。
世の立て替えのあるということは、どの神柱にも判りておれど、
どうしたら立て替えができるということは、判りておらんぞよ。
九分九厘までは知らしてあるが、もう一厘の肝腎のことは判りておらんぞよ
(大本神諭)


大本神諭は大本教という宗教の経典・神典ですが、
一般に新興宗教って「自分は他の宗教の流れを汲んでいる」なんて言わないですよね。

それを敢えて、天理教、金光教、黒住教、霊妙教、などと同じ流れであることを示しています。

黒住教は1814年、天理教は1838年、金光教は1859年、霊妙教は1863年、
そして大本教が1892年に発祥ですから、この1800年代の短期間に、
5つの似たような新興宗教が偶然にも興ったことになります。
場所も関西方面で近いですね。

しかも、「おふでさき」などの天理教の経典を読むと、これまた日月神示や大本神諭と内容が似ており、
確かに、この1800年代に起こった新興宗教は、どこかしら繋がっているかのようにも思えます。

ちなみにこれらは、野球の強い天理高校や、金光大阪高校の母体ですね
さらに天理教は(トヨタ自動車のように)本部のある街自体が、
「天理市」と改名されるくらい地域では身近でなじんでおり、とても影響力があったことが推測されます。

これらの大本教や天理教などの経典の考察については、やはり長くなりすぎるので別の機会に書きたいと思います。

でも実は、日月神示の後にも、同じような文体かつ内容の予言書があり、
しかも、ごく一般の人が書いており、そして出版されています。
その話もまた別で書きたいと思います。

長くなったので、今日はひとまずここまで・・。苦笑