駅前で、塾講師の男性(40)がコンビニで夕食を購入し、塾に戻る途中、重い足取りの制服姿の女子中学生を見かけた。

男性はこの制服に見覚えがあり、付近の中学ではないこと、コンビニに向かうときにもいたことから引っ掛かりを覚えた。 「どこに行くの」と声を掛けると泣き出したため、塾まで連れて移動。

教室からいすを借り、座って話を聞いてみることにした。 少女は当初あまり話したがらなかったが、男性があれこれ話すうちに、徐々に打ち解けていった。男性は当時を振り返って「娘ができたみたいだった」と語る。 

約1時間にわたって会話を交わした末、少女は家出をしてきたことを打ち明けた。「一緒に帰ろうか」と声を掛け、少女の自宅の最寄り駅まで電車で向かった。

駅に到着後、2人で歩いていると、少女を捜していた親族と偶然出会い、通報された。