@TFTTommy
さえぼう先生関連のツイートをよく見かけるようになっているけど、全然追っかけていないので、何を議論しているのかわからない。誰かまとめ作ってないのかな。

−−−

「あそこが分からなかった」を話すのも楽しい 映画や小説、演劇の楽しみ方【北村紗衣×森山至貴】
https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Wotopi_122025/

北村:
学生の場合はゼミやサークルでお互いの批評を読み合ったりすることができますが、社会人の場合は読書会になりますよね。
ミステリーだけとか、SFだけとか、とにかく長編を読むとか、さまざまな読書会がありますが、
そういう場所で意見交換をして批評を書くみたいなことはできるんじゃないかなと思います。
私も似たような質問をされたことがあって、やっぱり小さい解釈共同体というか、「批評を交換できる場所でコミュニケーションをしたい」という方が、
思ったよりも多くいらっしゃると感じています。

森山:
小説を読んだり、演劇を鑑賞したときに、「誰かと感想を語り合いたい」というプリミティブな欲求があるというか。
私も昔は、必ず演劇は友人と一緒に見に行って、見終わったあとにカフェとかで感想戦をするのがすごく楽しかった思い出があるので。

北村:
感想戦って、「誰かと語り合いたい」という欲求だけじゃなく、「あそこが全然分からなかった」というのもあると思うんですよね。
例えば、映画『TENET テネット』みたいに難しい作品だと、「分からなかったところを誰かに解決してほしい」
「私の解釈が適切なのかどうか聞きたい」というのも感想戦の楽しみの一つです。作品を深く理解してより楽しむために、人と話すことは大事かなと思います。

森山:
自分一人ですべての要素を拾うことができない場合、自分が拾った要素と相手が拾った要素をつなぎ合わせて一枚の絵を描くということですね。…

北村:
例えば、映画『マトリックス』も、画面の中の情報密度が高すぎて、一回見てもよく分からないという人が多かったんです。
それで、「あのシーンはこうだったよね?」と人と話す文化が生まれて、大きいファンコミュニティができたらしい。
映画だったら、画面の中の情報が多すぎるとか、小説だったら、トリックがいっぱいあって一回読んだだけじゃ分からないといった話のほうが、
感想戦は盛り上がるんじゃないかなという気がします。

森山:
「一つのコンテンツを、みんなでかみ砕きながら一緒に楽しんでいこう」というのが、理想的な感想戦のあり方なんですね。
読書会や鑑賞会をやるときに、「どのような作品を選ぶと盛り上がるか」という参考になるかもしれない。
ただ、感想戦で難しいのは、「私の解釈のほうが正しい」という批判の応酬になってしまうと、すごく疲弊するなと思っていて……。
人とバトルにならないためのコツってありますか?

北村:
複雑な話のほうが、人の話を受け入れやすいんじゃないかなと思っていて。みんなが分からない作品を選ぶといいかもしれませんね。
私も、映画『TENET テネット』を見たときに、本当に分からなかったので、家に帰って10人くらいの批評を読み比べて、やっと分かるみたいな感じだったので。
難しくて情報密度が高い作品だと、それぞれの着目点が違ったりするので、バトルになりにくいと思います。