長期にわたることもある後遺症

なぜ、そうした後遺症が起こるのか。
「まだ不明な点も多いですが、注目は炎症の影響です」
そう指摘するのは一石さん。

「新型コロナに感染すると、『炎症性サイトカイン』というたんぱく質が大量に産生されて、制御不能な免疫反応を引き起こします。
免疫の働きで脳内に生じた炎症が脳細胞を損傷・破壊して、後遺症が引き起こされると考えられます。

実際に患者のなかには、記憶を司る海馬の細胞が10分の1に減少したり、大脳が損傷したとみられる人が出ています」(一石さん)

海外の研究では、新型コロナウイルスが直接、脳細胞に感染して脳の働きを阻害したり、
感染で生じた血栓が脳に悪影響を与えるのではないかとの見解もある。

https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_1720840/?p=2