ドイツ海軍のカイ=アヒム・シェーンバッハ司令官が22日夜、ウクライナ情勢に関する発言が物議を醸したことの責任をとり、辞任した。

シェーンバッハ中将は今月21日、インド・ニューデリー訪問中に現地の防衛シンクタンクで講演した際、
ロシアがウクライナを侵攻しようとしているなど、ばかげた発想だと発言。
ロシアのプーチン大統領は、西側から対等に扱われたいだけだとも述べていた。

中将は、「(プーチン大統領が)本当に求めているのは敬意で、それを与えるのは簡単なことだし、おそらくあの人は敬意を払うに値する」とも発言。

中将はさらに、ロシアが2014年に併合したクリミア半島について、「あそこはもう失われた、もう二度と戻ってこない」と述べた。

この講演の動画がユーチューブに公表され、物議を醸した。

ウクライナ外務省がこれに「絶対的に容認できない」と強く反発し、ドイツ大使に抗議するなどの事態を受けて、
シェーンバッハ司令官は22日夜、「これ以上の悪影響を避けるため」、「ただちに」辞任すると発表した。

https://www.bbc.com/japanese/60100421

ドイツ海軍のシェーンバッハ司令官(右)とランブレヒト独国防相
https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/65F9/production/_122950162_51751687457_84e21669ed_o.jpg