「“マーク”はまだ、メールを送ってきます。『ハニー、どうしているの』と」

 ため息まじりでこう語るのは、週刊女性で『朽ちぬ愛を抱き続けて』を好評連載中の、漫画家の井出智香恵先生(73)だ。

 井出先生といえば、“レディコミの女王”として知られるベテラン漫画家。

 先生の作品として特筆すべきが、1989年より週刊女性で連載された『羅刹(らせつ)の家』だろう。
嫁姑の闘いを“羅刹=人をたぶらかし血肉を食らう地獄の鬼”のうごめきになぞらえたこの作品は、当時大ヒットし、ドラマ化もされた。

 そんな日本の漫画家を代表する先生が、なんと4年間にわたり、まさに“羅刹”の魔の手に支配されていた――。

「ツイッターで知り合い、心を寄せてしまった“マーク”に、要求されるがままに多額のお金を送り続けました。
総額にして7500万円くらいになると思います。でも、私が“マーク”と信じていた人物は、凶悪な詐欺師だったんです」(井出先生)

 つまり井出先生は、近年世界的な犯罪として問題となっている“国際ロマンス詐欺”の被害に遭っていたのだ。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a7e25151a1de1dc1c7634c21980ec8f9d269df7