https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/01/579496e8c8b19239.html

大手自動車グループの上海汽車集団は1月17日、
国有造船グループの中国船舶集団と自動車を大量かつ効率的に運べる自動車専用船2隻の建造契約を結んだ。
同集団をはじめ、中国自動車企業の輸出拡大に対応する。

専用船は中国船舶集団傘下の江南造船で建造され、自動車の最大積載台数は7,600台に達する。
環境負荷を低減するため、重油と液化天然ガス(LNG)の双方に対応する2元燃料(デュアルフューエル)エンジンを搭載する。

2隻はいずれも、上海汽車集団傘下の自動車運搬子会社の上汽安吉物流が使用する。
同社は、2016年に中国自動車企業グループとして初めての国際航路となる、東南アジアまでの航路を開通し、
現時点ではメキシコ、南米、欧州など6つの国際航路を運航している。
自動車運搬船は、国内向け25隻、海外向け6隻の計31隻を保有している。

上海汽車集団の2021年の海外における完成車販売台数は、前年比78.9%増の69万7,000台(新エネルギー車を含む)で、6年連続で中国企業最多となった
(うち輸出は59万8,000台、海外での生産は9万9,000台)。
主要販売先の欧州、オーストラリア・ニュージーランド、米州、中東、東南アジア、南アジアなど6地域での年間販売はいずれも5万台を超えた。