新規感染者さらに多いかも、保健所逼迫「発生届」未処理2200件超…神奈川
2022/01/26 07:41

 新型コロナウイルス感染が急拡大するなか、各保健所が担う県システムへの新規感染者の情報入力が追いつかず、「未処理」となるケースが急増している。読売新聞の取材では、25日時点で、未処理は2200件超に上る。県内では連日、4000人、5000人の新規感染が発表されているが、実際の感染者はさらに多いことになる。各保健所は登録項目の簡略化や担当職員の増員を図っている。


 各保健所は、医療機関から日々報告される新規感染者の「発生届」を基に、基礎疾患や重症度といった感染者情報を県が運用するウェブシステムに入力している。この情報が県内自治体で共有され、感染者数の把握や健康観察などに活用されている。

 読売新聞が県央、県西地域などで8保健所を運営する県と、独自に保健所を設置する横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢、茅ヶ崎の6市に取材したところ、25日時点で、計14保健所のうち横浜、茅ヶ崎市を除く12保健所で23件から400件前後の未処理が発生していた。川崎市は未処理件数を把握していないが、これまでで最多の状況とみている、としている。

相模原で400件

 未処理が最も深刻だったのは相模原市の約400件で、藤沢市の319件、大和、綾瀬両市を所管する県厚木保健福祉事務所大和センターの308件と続いた。県所管のある保健所では、13日に発生届を受けた軽症患者を24日に登録したケースもあった。


https://www.yomiuri.co.jp/national/20220126-OYT1T50052/