「コロナが治ってからも、こんなに嗅覚障害が長引くとは思っていなかった。『何で私だけ』と思い詰め、泣いてばかりだった」

昨年8月に感染が判明した京都市のパート従業員の女性(23)は語る。

感染時は、高熱と倦怠感が3日ほど続いたが、宿泊療養施設に入り、すぐに快方に向かった。
ただ、熱が下がったと同時に何を食べてもにおいがしない、味がしないという状態に陥った。

味覚は徐々に回復したが、嗅覚は元に戻らず、カレーなど香りが強い食べ物には「下水のような異臭」を感じるという。
結婚したばかりだが、自宅で料理をする時も味見ができず、「おいしい」が分からなくなったという。

https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220125-OYT1T50101/