新型コロナ感染急拡大 ひっ迫するゴミ収集の現場

感染の急拡大が続き、生活に不可欠な業務に当たる人たちへの感染も広がっています。
ゴミ収集を担う大阪市の部署では、職員の中から感染者や濃厚接触者となって出勤できない人が相次ぎ、通常のシフトが組めない職場も出始めていて、危機感を強めています。

大阪市環境局は市内に10か所ある環境事業センターで毎日、およそ1300トンの家庭ゴミを収集しています。
あわせておよそ1400人の職員が交代で担当していますが、ここでも感染の急拡大の影響が出始めています。
大阪市環境局によりますと、今月25日の時点で職員27人の感染が確認されたほか、家族などの感染で濃厚接触者となり、自宅待機となっている職員とあわせて100人以上が出勤できなくなっていました。
このためセンターのうち1か所で通常のシフトが組めなくなり、24日からは事前に定めたBCP=事業継続計画に基づき、別のセンターや市の環境局から一日あたり20人ほどが応援に入り、なんとか業務を維持しています。
今後、別のセンターでも通常の態勢を維持できなければ、不法投棄のパトロール業務などを中止し、家庭ゴミの収集の応援に充てざるを得なくなるとして危機感を強めています。
ゴミ収集の計画を担当する大阪市環境局事業管理課の山下昌則 課長は「職員にも急激に感染者が増え、業務を維持するのに必要な人員を確保するのに苦労している。今後どれだけ感染者が出るかわからないが、事業を決して止めない決意で頑張っていく」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220128/2000057087.html