橋下氏の反論が安倍氏にもヒット!?

「実は安倍氏、雑誌『Will』の10年7月号にて、当時の民主党政権が進めていた『子ども手当』を猛批判。その中で、『子どもを社会全体で育てる』という同政策の理念を、
《子育てを家族から奪い取り、国家や社会が行う子育ての国家化、社会化です。これは、実際にポル・ポトやスターリンが行おうとしたことです》
と罵っていたのです。これは16年に国会でも取り上げられ、当時、首相だった安倍氏は発言の真意を問われています」(フリージャーナリスト)

ポル・ポトといえば、人口の約4分の1にもあたる170万人を大虐殺したカンボジアの元指導者。
スターリンは自身に反対する知識人・政治家を粛清、多くの国民を強制労働の末に死なせたソ連の元指導者で、その虐殺数は2000万人ともいわれている。

人類史上における大虐殺犯2人に喩えて民主党を批判した安倍氏だが、橋下氏によると、「大虐殺者」に「似ている」と言うのは「国際マナー違反」であってはならない発言。そのため、ネット上には、
《安倍さんは民主党の子ども手当てのことをポル・ポトと言っていましたよね》
《橋下的には安倍晋三のこれもアウトってことだよね?》
《かつて安倍晋三氏は民主党の子ども手当政策をポル・ポト、スターリンと呼んだがな》
《安倍が民進党を「ポル・ポトやスターリンと一緒」と言ったのはこんな問題視されたっけ?》
《「政治家を過去に大虐殺をやらかした独裁者になぞらえることは如何なる文脈でもNG」とかいうレギュレーション、
「子育てを社会化しようとするのはポル・ポトやスターリンと同じ」と喚いた安倍晋三に適用しなかった理由を聞かせてもらえるかね》
など、橋下氏の反論が安倍氏に向かう事態となってしまった。

まさか橋下氏も、菅氏の反論に放った言葉が、懇意である安倍氏に刺さってしまうとは思わなかっただろう。