大学時代からの付き合いでそれなりに美人で少しスタイルもいい女友達が居た
二人だけで宅飲みしても全く何も起きない間柄だった

ある夜、またいつも通り彼女がコンビニで買い込んでやって来た
既に少し回ってる感じ、会社でお局に散々いじめられてむしゃくしゃしたから
同僚と呑んでウサを晴らして来たと言う
同僚のみんなはそれぞれ旦那か彼氏が待つ家へ帰り、行くアテが無い彼女は
いつも如くオレの部屋へ

言い足りないらしく、会社の話しの続きがダラダラと始まり、オレはまあそんな時もあるよな
と合槌を打ちながら黙って聴いてた
今までになく結構早いペースだな、と思いながら注いでやってると
やがてベロベロになってソファにひっくり返りイビキをかき出した
やれやれ、ここで寝るなよ、と思いながらも毛布をかけ朝になったら起こそうと
オレも寝る準備を始めたら

ブフッ、と大きめな音がアイツの方から聴こえた

おいおい、いい年した女が寝屁かよ、とか思いながら
ふと、異様な匂いが漂ってきてハッとした
まさか、と慌てて駆け寄り身体を少し動かすと、そうなんと寝グソだった
白いパンツを穿いてたんだが、ケツ周りが少し膨らみシミが広がっている
マジかよ、買ったばかりのソファの上でやめてくれよ、とオレは必死になって抱き起こし
シャワーへ引きずっていった
オレにも少し付いた感があったから、シャワー浴びてまだ二、三時間なのに
もう仕方ない、オレももう一回洗おうと服を脱いだ

「オイ、漏らしてんぞ、一回脱げって!」といいながらパンツを下ろそうとすると呂律の回らない声で
「やだあ、やぁめて、やめれったらぁ」とか言うので
「勘違いすんな、こんな状況でヤル訳ねーだろ!」と
言いながら強引に下ろしシャワーを頭からぶっかけた

ちなみにその下のパンツ(下着)を見たら子供が穿くようなキティ柄で、しかも横に伸びて肥満体型のキティになってた
こんなのまだ穿いてんのかよ、コイツ意外にケツデカいからな、いや、今はそれどころじゃない、とか思いながら
パンツも下ろしてお湯を思いっきりかけて流した 幸い、オレの部屋はバスルームが広くて良かったが

段々とアイツも目が覚めてきて泣きながら自分でケツを洗い、そのそばでオレも体を洗い直した
「今風呂に湯張るから先ずは入れよ」と言って準備しだしたら
「うわあーん、こんな年にもなってウンチ漏らしちゃったあー」って大声あげて泣き出したから
「しょうがねえよ、やっちまったモンはよ、これに懲りたら呑みすぎんなよ」と言ったら
「アタシのパンツ、見たでしょ」と言うので
「見たくて見た訳じゃねーよ、第一、オマエのおっぱいやマンコまで見ちまったのに
今更パンツの心配かよ、別に襲う気もおきねーけど」と言ったら
「あのパンツ、結構昔からはいてたんよ、なんか捨てるに捨てられなくて… 勿論、高いやつとかブランド物の勝負パンツとかもあるわよ
だけどここに来てそんな事になるはずもないからいつもの楽な奴にしてたのよ、こんなパンツはいてるダサい女って思われたくないじゃない」
って言うから、その時、初めてコイツをなんかかわいい、って思った

自分でもその時の感情が上手く説明できないけど、何故か思わず抱きしめて
「あんま無理すんなよ、仕事なんて幾らでもあんだから、合わないと思うなら他探してみようぜ」
って言ったら赤くなりながら「アタシがおばあちゃんになってまた今日みたいにやらかしたら洗ってくれるの?」
って言うから「ああ、これからずっとだ」って言っちまった
「あ、ありがと… ところでアンタ、トランクス擦り切れてんね、みっともないよ」と何故か言い出し
(確かにその時はダイソーで買った奴だった)
「うっせーよ、何とか言い返そうとしてんじゃねーよ」と言い、笑い合った

それが元嫁との馴れ初めです