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リチウム金属は過去に実際に利用されていたが、発火事故など安全性が問題となり、姿を消していた。
しかし約30年の時を経て、いま再び電池電極の有力候補として大きな注目を集めている。

その理由は蓄えられる電気量の多さにある。
リチウムイオン電池に広く利用されている炭素負極に比べ、重量当たりで約10倍、体積当たりでも数倍の電気を蓄えられる。
しかし依然として安全性への懸念が実用化を阻んでいる。
充電中にデンドライトと呼ばれる針状形態のリチウム金属が形成され、電池内のショートの原因となり、最悪の場合、発火に至る。