>>14
つづき

好男の母:自殺を考えるくらいなら、私たちに相談してくれればいいのに、
 こんなに皆様にご迷惑をおかけして、恥ずかしいやら、申し訳ないやら・・・
山岡:迷惑とか、恥ずかしいとか、言っているときじゃないでしょう!
 専門家の先生はこれから彼をどう助けていくつもりですか?
教育評論家:それはまず、早く学校に復帰させることです。そして担任の先生に
 協力してもらい好男君のいじめがどの程度のものかはっきりさせる。次にいじめ
 が事実であるなら、相手の子供にいじめをやめるよう担任から指導してもらう。
山岡:それじゃ、好男は死ぬしかないな。
教育評論家:何ですって?
山岡:それじゃ好男の訴えてることは、信じられないと言うのですか?
教育評論家:いや、それは手続きみたいなもので・・・
山岡:教師にしてみれば、一度説教したら義務を果たしたことになるので、好男が
 自殺しても自分の責任でない、といいわけできる。
教育評論家:それは素人の感情論だ。教師というものをバカにしている。感情に走ら
 ずに多角的に手を打って、話し合いで解決することが、子供の将来のために大事
 なんです。
山岡:お父さん、お母さん、好男を今学校に返したら高校どころか死んでしまいますよ。
教育評論家:素人はすぐに、そんな極端なことを言う。いじめられる子のほうにも問題が
 あるんです。いじめの問題を一方的にとらえてはいけない。
山岡:ふざけるな!いじめられる側にも問題があるなんて言わせないぞ!少なくとも
 日本の場合、問題があるのは100パーセントいじめる側だ。日本のいじめは、強者が
 弱者を、それもひとりを大勢でいじめるものだ。大勢の強者にたったひとりいじめられる
 弱者のどこに、問題があるって言うんだ?それは弱いのが悪いと言っているのと同じ
 じゃないか!