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暖かい場所から急に寒い場所へ移動することによる血圧変化で心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす「ヒートショック」。寒い冬場、特に風呂場や脱衣所で高齢者に起こりやすいとして、飯田広域消防本部は注意を呼び掛けている。

 冬場の入浴では、リビングなどの暖かい場所から寒い浴室へ移動するため、体の熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上昇する。その後、湯に浸かることで今度は血管が広がって血圧が低下する。急激に血圧が変動することで心筋梗塞や脳卒中、失神、めまいなどが発症する。

 同本部によると昨年に管内で浴室や脱衣所から搬送された人は87人(前年比20人減)で、うち69人(79・3%)が高齢者という。発生時期は1〜4月と11、12月に約7割を占めている。昨年は11月に搬送者が急増した。

 同本部は、ヒートショック予防啓発のためのチラシを作成。入浴時の血圧変動を説明し、予防のポイントとして▽脱衣所やトイレを暖める▽入浴前に浴槽を開け、浴室を暖める▽トイレの暖房便座を有効に活用する▽深夜など冷え込む時間は入浴を避ける▽高齢者がいる家庭は家族が注意を呼び掛ける―などを挙げている。

 本部警防課の宮澤徳生専門幹は「特に高齢者は注意が必要で、家族での声掛けが大切」とし「ヒートショックは防ぐことができる。注意点を意識し、温度差の少ない環境づくりを心掛けてほしい」と話していた。

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