まる子自慢の次郎長さん、一体なにをした人? 知られざる後半生:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ1W4J70Q1PPTFC00L.html

静岡の清水と言えば、漫画「ちびまる子ちゃん」に、サッカーのJ1清水エスパルス――。その清水の発展に一役買ったのが、幕末の俠客(きょうかく)・清水次郎長。まる子が時々口にしていたから知っているという人も多いかもしれません。人生の後半は実業家として社会貢献に奔走したとされる次郎長の実像を探りに清水港を歩きました。

大型船の時代を見据えて

富士山が映える清水港。150年ほど前、港の発展に一役買ったのが、幕末の俠客(きょうかく)として知られる清水次郎長だった。静岡市清水区で、次郎長の知られざる姿を探った。

年の瀬が近づく清水港は、人がまばらだった。それでも寂しさを感じないのは、富士山がいつでも見下ろしてくれているからかもしれない。海上には大型船や観光船が浮かぶ。全国に18ある「国際拠点港湾」の一つで、貿易をする上で特に重要な港として国が定めている。

港の空き地に、50センチほ…

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