九州に投資1兆円超見通し今後数年で
2021/11/19 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/feature/CO050392/20211119-OYTAT50000/

「シリコンアイランド」と呼ばれる九州の 半導体 産業が、活性化の兆しを見せている。高速・大容量の通信規格「5G」や自動車産業向けで需要拡大が続き、台湾の世界最大手など国内外の企業による設備投資が相次いでいるためだ。
半導体材料製造の大手「 SUMCO 」(東京)は9月、佐賀県伊万里市の工場と長崎県大村市の子会社工場を増強すると発表した。投資総額は約2300億円を見込む。
京セラも10月、鹿児島県霧島市の工場で、半導体製造装置向けの「ファインセラミック」と呼ばれる部品の生産能力を引き上げると発表した。約110億円を投じ、2023年までに新棟を設ける。
半導体産業の復権に向けて政府は今後、企業立地を積極的に支援する考えだ。
TSMCの計画を合わせると、九州の半導体産業には今後数年で少なくとも1兆円を超える設備投資が行われる見通しだ。