2019年にミスUSAに選ばれたチェスリー・クリストさん(Cheslie Kryst)(30)が29日朝、マンハッタンのミッドタウンにある高層ビルから飛び降りて死亡した。ニューヨークポスト紙が報じた。

クリストさんが、路上で死亡しているのを発見されたのは、午前7時15分ごろ。この直前、自身が居住する60階建てのビル(350 W. 42nd St)の29階のテラスにいる姿を目撃されていた。

遺族は30日、声明で「チェスリーは、社会正義のために戦う弁護士や、ミスUSA、EXTRAの司会者として、愛や他人への奉仕を体現していた。・・彼女の影響力は、これからも残り続けるでしょう」と発表した。

ノースカロライナ出身のクリストさんは、サウスカロライナ大学で陸上競技選手だった。同大学で、学士を取得したあと、ウェイクフォレスト大学で法学位とMBAを取得。2002年にミス・ノースカロライナに選出された。2019年には、現役の弁護士でありながら、ミスUSAのコンテストで優勝。黒人として史上10人目の栄光を手にした。その後、エンターテインメント番組「EXTRA」でレポーターとして活躍。レッドカーペットでレディー・ガガなど、セレブリティにインタビューする様子をSNSに投稿していた。

最近、アパレルブランド「EXPRESS」の”ドリームビッグプロジェクト”のアンバサダーに抜擢された。2週間前には、マンハッタンで、広告用の写真を撮影する風景を投稿していた。


ニューヨークポスト紙によると、クリストさんは飛び降りる直前、「この日が、あなたに安らかな眠りをもたらしますように」とSNSにメッセージと写真を投稿していた。動機については不明。すべてを母親に託すというメモが残されていたという。
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