「不思議な友人。いつも憎まれ口をたたき合いながら支え合ってきた」。東京都の石原慎太郎知事は25日の定例記者会見で、
21日死去した落語家の立川談志さん(享年75)との交友に触れた。談志さんのために新しい落語を書くつもりだったと明かし、「死んじゃったね、間に合わずに。残念だ」と死を悼んだ。

亡くなる数日前に電話で「おい談志、おまえもそろそろくたばるんだろう。ざまみろ」と毒舌で激励すると、受話器からは、何かを言い返そうとして「ああ、ああ」とあえぐ声がしたという。
石原氏は談志さんを「無類の話術家」と表現。最後のやり取りは「ほとんど無言だったが、僕の人生の中で非常に思い出に残る、極めて印象的な会話だった」と話した。

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