31日午前、佐賀・武雄市の道路で繰り広げられたカーチェイスの映像。

パトカー「運転手さん! 左寄せて停車してください! 止まりなさい!」

のどかな田園地帯に鳴り響くサイレン。
パトカーが車を止めるよう呼びかけるが、白の軽自動車は止まろうとしない。

この様子を見ていた撮影者は、「止まらん...」とひと言。

カーチェイスの様子を目で追う人もいた。

この映像の直後、運転していた自称・無職の末次良一容疑者(40)が、信号無視の現行犯で逮捕された。

なぜ、パトカーに追いかけられたのか。

きっかけは、この映像が撮影される1時間ほど前、およそ40km離れたガソリンスタンドで起こした、ガソリンの入れ逃げ事件だった。

容疑者は給油をしたあと、給油が終わると、お金を払わず、走り去ったという。

末次容疑者は午前9時半ごろ、佐賀市内のガソリンスタンドで満タンに給油したあと、金を払わずに逃走。

ガソリンスタンドのスタッフは、入れ逃げは初めての経験だったと話す。

被害にあったガソリンスタンドの担当者「(店のオープンは)48年目かな、ことし9年目かな。初めて経験した、こんな田舎のお店に、お客が、そんな客が来るとは。もうやっぱコロナ禍やけんの、用心せんばいかんねと思った感じ」

ガソリンスタンドのある佐賀市から、西に向かって逃げたという末次容疑者。

その後、手配を受けたパトカーが、武雄市内で車を見つけ、市内の道路でカーチェイスとなった。

末次容疑者は、パトカーのサイレンやクラクションに応じることなく逃げ続けたものの、このあと、信号無視の現行犯で逮捕された。

調べに対し、「警察から逃げるために信号無視をした」などと話しているという。

警察は、ガソリンの入れ逃げについても追及する方針。
https://www.fnn.jp/articles/-/307852