3.ゼロ地点と自分との距離の推定
・周囲の建築物のほぼ全てが大破、もしくは自動車が横転していれば、あなたがいる場所は、20キロトン核爆発換算で、
半径2キロメートル以内である。その後、火災が発生し、全焼するおそれがある。残留核放射線も危険なので、すぐに、
地下鉄で脱出をはかる。
・周囲の建築物の多くが半壊しても、自動車が横転していなければ、あなたのいる場所は、20キロトン核爆発換算では
2キロメートル以遠である。火災の危険は少ない。屋内退避を1時間続け、ラジオで情報を得ながら、地下鉄で脱出する。
・周囲の建築物の窓ガラスが破損していなければ、あなたのいる場所は、20キロトン核爆発換算で5キロメートル以遠である。
火災の危険はない。屋内退避をし、ラジオなどで情報を得る。

4.屋内退避と地下鉄による脱出
・地下鉄路線や公道の下の地下街は、空中核爆発で被害を受けない。ただし、ゼロ地点とそのごく近傍では、地下入り口から
入り込む衝撃波の被害を多少受ける。それでも、攻撃された直下の地下街は、地上に比べたら大いに安全である。さらに、
残留放射線の危険も大幅に回避される。
・周囲の衝撃波被害が少なくても、灰が空から降っているならば、屋外は危険である。コンクリート建造物内、大きなビルの
中心、地下街に、1時間以上の退避をする。その灰は、核分裂物質を含む核の灰の可能性がある。
・ラジオニュースで核爆発事態を確認したら、地下鉄で脱出する。自宅が風下でなければ、帰宅する。
・爆発時に郊外の遠方にいる人は、自宅へ戻り退避をする。
・爆発時に郊外の遠方にいる人は、ゼロ地点方向に近づかない。