県警も否定

この事案が発生した翌日の1月28日にツイートされた「沖縄で暴走族の高校生がパトロール中の警官の制止を振り切ってバイクで逃亡」は1万回以上の「リツイート」「いいね」があり、拡散されている。

しかし、本紙が沖縄県警に取材したところ「高校生が暴走行為に参加した事実は把握していない」と回答があった。
親族を通して高校生本人に確認すると、暴走行為に参加していたことを否定した。友人も「暴走行為があった現場付近に居合わせただけ」と証言している。

ヘルメット

29日のツイートは本紙の記事を引用して「そんな時間(深夜)にノーヘルでバイク」との内容で、同じく1万回以上拡散されている。
高校生の友人によると、友人が県警の聴取を受けた際、発生直前のコンビニの防犯カメラ映像の確認を求められ、そこにヘルメットを着用した高校生がはっきり写っていた。

県警も「現場を訪れた際、倒れていた高校生のすぐそばにヘルメットがあった」としている。

免許を確認

31日のツイートは「バイク盗難・無免許運転の可能性」に触れた。
本紙は親族を通じて高校生の免許証と、バイクのナンバープレート発行時に交付される標識交付証明書を確認した。
免許はあり、バイクは家族の所有で間違いない。

他にも「警察官から逃走する高校生がおかしい」といった書き込みが目立つが、これは県警が公表した「職務質問しようとした警察官の制止を振り切った」という情報が前提にある。

高校生は周囲に「急に出てきた警察官に殴られ、怖くなって逃げた」と話しており、認識は異なる。

接触の詳細はいまだ判明していないが、一方の情報だけを基に事実関係を決めつけた投稿内容も多い。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ffa13ebd5de4fad3e113f2e117ad8fecb63592d1