新型コロナ抗体 接種後3か月以上で半減 生活習慣も影響か
02月09日 19時12分

一般の人たちおよそ3000人を対象に、新型コロナウイルスの抗体について調べたところ、2回目のワクチン接種から3か月以上過ぎると抗体の量が大幅に減り、また、飲酒や喫煙の習慣がある人は抗体が少ない傾向があることが、東北大学の調査で分かりました。

医師などで作る東北大学の「東北メディカル・メガバンク機構」は、去年7月から11月にかけて、宮城県内各地の地域支援センターを訪れた20代から90代の一般の男女、およそ3000人から承諾を得て、血液に含まれる新型コロナの抗体の量などを調べました。

その結果、2回目のワクチン接種を受けた翌月から3か月までの人は、全員が抗体を持っていました。

ところが、3か月以上経過した人は、抗体の量が半分ほどに減る傾向があったということです。

また、生活習慣について調べたところ、1日に2合以上、飲酒する人は飲まない人より抗体の量が20%少なく、たばこを吸う人は吸わない人より26%少ない傾向がありました。
さらに、今回の調査では、女性は男性より抗体の量が35%多く、年齢が高くなるほど、やや少なくなる傾向が見られたということです。

これほど大きな規模で一般の人を対象に、新型コロナの抗体について調べた調査は初めてだということです。

東北大学東北メディカル・メガバンク機構の山本雅之機構長は「ワクチン接種から時間がたてば効果が落ちることが大規模な調査で裏付けられた。生活習慣などにより、効果が左右されることもうかがえ、今後の対策に役立ててもらいたい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20220209/6000018058.html