ウミガメがマスク誤飲 初確認、悪影響の恐れ
2022/2/9 17:59からだ

岩手県沿岸で捕獲されたアオウミガメの排せつ物中に、新型コロナウイルス禍で海洋流出の拡大が懸念される不織布マスクが含まれていたと東京農工大と東京大のグループが、海洋汚染の学会誌に発表した。ウミガメによるプラスチック類の誤飲は以前から確認されているが、不織布マスクをのみ込んだとの報告は世界で初めてだという。

グループは、市販のマスクに、内分泌撹乱(かくらん)物質(環境ホルモン)と指摘される紫外線吸収剤が含まれることも確認。「海洋汚染が広がると海の生物に悪影響が出ることが懸念される」と指摘した。

このウミガメは令和3年8月に岩手県沿岸の定置網に混獲され、飼育されていた。東京農工大の福岡拓也研究員が排せつ物中にマスクのようなものを発見。成分などからポリプロピレン製不織布マスクと確認した。

https://www.sankei.com/article/20220209-W73MQLZUPVK2HOYIXY45RFSNYY/

https://www.sankei.com/resizer/Ni5CeJIx6IXu3DqYwtwi8dehOcg=/730x0/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/FXBSFD4UJFBXPA62QYV5BTOVHQ.jpg