二之湯智国家公安委員長(参院京都選挙区)は10日の衆院予算委員会で、自民党京都府連が国政選挙前に候補者から集めた現金を組織的に地元議員に配ったとする月刊誌報道を認めた。党勢拡大が目的だとして、選挙買収の意図はないと強調した。立憲民主党の城井崇氏への答弁。

城井氏は、月刊誌「文芸春秋」3月号の記事を取り上げ、内容の真偽を追及した。毎年でなく参院選直前の突出した支出であり、不自然だと指摘した。

二之湯氏は「府連が、国会議員から政治資金の寄付を受け、府議や市議に再度、政治活動資金として配布しているのは事実だ」と説明。「党勢拡大に使ってくださいとの趣旨で、個々の議員の選挙活動に使ってほしいということではない」と述べた。