「BALMUDA Phone」発売後の反響に寺尾社長「想定外だった」

 同社のスマートフォン事業は、2021年5月に発表された。そのことを伝えた当時の本誌記事にも大きな反響があり、Twitter上では期待を寄せる声が多数見受けられた。一方、実際に製品が発表されると、厳しい声が数多く挙がった。

 寺尾社長は、「ネット上での逆風は、私が未熟だったのかもしれないが、想定していなかった。(その直後の)数週間は、私の頭のなかは、なぜそうなったのか仮説を立てることもできなかった」と衝撃を受けた様子を語る。

 同氏は、その後、多くの人に会い、店頭にも立って何が起きているのか理解しようと努めたという。

 そうした想定外の事象があったものの、実際に使っている人からは、フィットするという声も寄せられているとのことで、ネット上の評判を含め、最近では旗色が変わり始めているという実感を得つつあるという。

値下げは「思い描いていた姿と乖離しており、多くの人に手にしていただくため」
 10日の決算説明会の直前、ソフトバンクから直営店限定ながら、ほぼ半額への値下げが発表された。

 寺尾氏は、BALMUDA Phoneの販売状況に、「私たちが望んだ状況とかけ離れている。ソフトバンク側も同様にお考えだと思う。その背景に、ネット上のネガティブなご見解というのが、大きな影響を及ぼしているなと考えている。その一方で、実際にお使いになられた方は、もちろん合わない方もいますが、生活にマッチする場合、とても顧客満足度の高い端末になっているというデータもある」と説明する。

 寺尾氏の説明は、「使ってもらえれば高く評価する人がいる」というもの。つまり、値下げおよびバルミューダ側が実施するキャンペーンは、BALMUDA Phoneを使う人そのものをもっともっと増やしたい、と考えた上での取り組みだという。

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