ホテルコロナ隔離中、ホテル従業員からのセクハラ頻発

■レッドリスト国からの帰国後、ホテル隔離を余儀なくされた女性旅行者が、
隔離中にホテル従業員からセクハラ被害を受けたと訴え、5人の警備員が解雇されていたことが分かった。
「メトロ」紙(電子版)が報じた。

 昨年5月に発生したBさんのケース。ヒースロー空港近くのホテルで隔離中だったBさんのフェイスブックアカウントに
ホテル警備員から13通のメッセージが届いたという。
メッセージは「部屋は誰が掃除しているの?」「僕がやってあげるよ」という一方的なもので、
怖くなったBさんは荷物をドアの前に置いてバリケードを作ったという。
その後、ドアが何度もノックされ、返事をせずにいると後に「今夜行く」というメッセージが届いたという。
Bさんは警備員が彼女のフェイスブックをフォローしていることを知ってゾッとしたと話している。

 この事件を受けて保健省(DHSC)は昨年8月、ハラスメント等を報告するための秘密の連絡先などを宿泊者に伝えるなど、
隔離期間中の女性旅行者を保護するための対策を講じていた。
その後、19件の苦情が直接DHSCに寄せられ、さらにBBCの記者を通しても苦情が提出された。

 苦情には、隔離中の部屋のドアを何度もノックしてハグを要求したり、
エレベーター内でセクシャルな動作をしたりといった行為が含まれていたという。
その結果、5人の警備員が解雇となり、7人が異動処分となった。

 女性の人権保護団体の代表は「刑事罰を与えられた人がいない。解雇や異動だけでは、彼らは他で同様の事件を起こすだろう」と語った。

https://www.japanjournals.com/uk-today/16670-220208-1.html