トランプ前大統領、金正恩総書記の親書など公文書フロリダ州別荘に私的に保管 記録法違反の疑い

トランプ前大統領が昨年の退任時に、19年に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記から送られた「ラブレター」と自ら表現していた親書など大量の公文書をホワイトハウスから持ち出し、
現在の住まいであるフロリダ州の別荘に私的に保管していたことが7日、明らかになった。
米国立公文書記録管理局が段ボール15箱分の公文書を今年1月に回収したと、ワシントン・ポスト紙が報じた。
ラブレター以外にもオバマ元大統領が退任時にトランプ氏に宛てて書き残した手紙なども含まれているという。

米大統領が作成したメモやメール、ファクス、親書などは公文書として保管する義務がある。
そのため、トランプ氏のずさんな管理が改めて浮き彫りになっただけでなく、ホワイトハウスから公文書を不正に持ち出した記録法違反の疑いも出ている。
トランプ氏の代理人からは現時点でコメントは出されていない。

国立公文書記録管理局が、昨年1月に起きた米議会議事堂襲撃事件を調査中の下院特別委員会に提出した700ページにわたる公文書を巡っても、
一度破られた後にテープで修復した跡が一部で見つかったことが先日報じられている。
公開されることを阻止するため、トランプ氏が自ら破った可能性が持たれている。

トランプ氏は在任中に、公文書を粉々に裂いてしまう癖があり、
ホワイトハウスの職員がそれを拾い集めてテープでつなぎ合わせて元通りに修復していると報じられたこともあった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ecbac8a21e503252bb720c25012e8d59ada8f0d7