八戸港で10日、大中型巻き網船団の運搬船「第35海幸丸」(300トン)が茨城県の鹿島沖で漁獲したマイワシ200トン(サバ交じり)の水揚げがあった。2月の巻き網船の搬入は異例。市場関係者は「八戸港全体の水揚げが落ち込む中で、よく来てくれた」と歓迎した。

 市場関係者によると、鹿島沖―日立沖の漁場では現在、船団30カ統が操業。9〜10日にマイワシとサバで計約6700トンの漁獲があり、各船は太平洋岸の主要港へ分散水揚げした。八戸港へは比較的早い時間帯に漁獲した分で、15時間以上かけて持ち込んだという。

 サイズは35〜40グラムの小羽が主体。サバも1〜2割ほど交じる。入札の結果、10キロ当たり350円で取引された。市場関係者は「数量不足を反映し、関東など他の市場に比べ高値が付いた」と指摘した。

 マイワシはほぼ全量がミールに回る見込み。同港の巻き網船の水揚げは例年、12月で終了するケースが多い。昨年は1月12日にサバの水揚げがあった。

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