都の対応は海外から注目されている。リベリアなどアフリカゾウの生息国4カ国は今年3月、小池知事に都内の市場閉鎖を求める書簡を送付した。米人気俳優のレオナルド・ディカプリオさんは自身の会員制交流サイト(SNS)で、象牙の販売をやめるよう小池知事に呼び掛けた。

認定NPO法人「トラ・ゾウ保護基金」事務局長の坂元雅行弁護士は「16年決議で、日本を含む加盟国は市場を閉鎖することに合意した」と、容認を続ける日本政府の姿勢を批判。「都は『脱象牙』という大方針をまず掲げ、都内の事業者に五輪期間中の販売自粛を要請し、ゆくゆくは条例で取引を禁止すべきだ」と語った。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE07AN10X00C21A4000000/