おれの中高校時代、部活の顧問先生には業者からどさどさバックマージンが振り込まれてた。
用具、ユニフォーム、帽子、靴、バッグはすべて指定業者のものを買わされた。
買わない奴はねちねちいびられて、結局のところレギュラーからはずされた。
遠征旅行にはなぜか「下見」というのがあり、顧問は酒池肉林の接待攻めだったとか。
自分の子供をレギュラーにしてもらいたいばかりに親たちは盆暮のつけ届を怠らなかった。
熱心なあまり、肉体を武器に突撃する母親もいて、卑猥な顔つきで顧問たちは仲間内でひそひそ語っていた。
「部活を3年すれば蔵が建つ」 とは先祖代々言いつたえられた話である。