昭和47年2月、長野県軽井沢町の保養施設で、過激派組織「連合赤軍」が管理人の妻を人質に10日間にわたり立てこもった「あさま山荘事件」は19日、発生から50年を迎えた。

沖縄返還、日中国交正常化など歴史の転換点と同年に起きた事件は社会に大きな衝撃を与えた。
一連の事件を契機に国内の過激派の活動は衰退していったが、国外に逃亡したままの容疑者もおり、事件は続いている。

「立てこもったか」。当時、警察庁警備局で極左事件の捜査責任者だった元衆院議員の亀井静香さん(85)は、群馬県などの山岳アジトを摘発していた最中、一報を耳にした。
長野県警、警視庁などの機動隊員ら延べ1万4千人を動員。膠着(こうちゃく)状態は10日間にわたり続いた。

警察は、人質の無事救出▽犯人を全員生きて捕まえる▽人質交換要求は拒否−などの方針を取った。
「警察は拳銃を使うと世間から批判される。警察官は拳銃を使うのに臆病になるから適正に使えという指示を出した」と亀井さんは話す
https://www.sankei.com/article/20220219-UHYJS6YPJZJK5BXHT4NEE3DEH4/