米、性的少数者の割合が10年で倍増 Z世代は5人に1人
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18EDJ0Y2A210C2000000/

https://content.gallup.com/origin/gallupinc/GallupSpaces/Production/Cms/POLL/y3qwig_zf0yyvmemsuyeaw.png
https://content.gallup.com/origin/gallupinc/GallupSpaces/Production/Cms/POLL/nbzubdv9nkelneda6cfb6q.png

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国で自らをLGBT(性的少数者)と認識する人が10年前と比べて倍増したことが民間調査で明らかになった。若い世代ほどその割合は高く、Z世代では5人に1人がLGBTと自認していると回答した。

米ギャラップが成人約1万2000人に電話で調査した。全世代でLGBTと自認する割合は2021年、20年比1.5ポイント増の7.1%になった。12年の3.5%から倍増した。

近年の増加をけん引するのがZ世代だ。1997〜2003年に生まれたZ世代は20.8%が自分がLGBTだと回答した。
81〜96年生まれのミレニアル世代は10.5%、65〜80年生まれのジェネレーションX世代は4.2%、46〜64年生まれのベビーブーマー世代は2.6%だった。

Z世代は17年(10.5%)から倍増した。調査を担当した同社のジェフリー・ジョーンズ氏は「この傾向が続けば米国でLGBTと自認する人の割合はさらに増えるだろう」と指摘する。

LGBTと自認する人のうち、5割を超える人がバイセクシュアル(両性愛者)と回答した。

世論の変化もLGBTと自認する人の増加に影響しているようだ。21年5月に実施した同社の調査では、7割が同性婚を認めることに賛成した。96年の調査では賛成は3割弱だった。共和党支持者でも賛成する人が増えており、21年の調査で初めて5割を超えた。