中国開催も ロシア参加も 誤りだった 論説副委員長 別府育郎
オリンピックが平和の祭典であるなら、対極にあるのは戦争である。五輪の価値を棄損(きそん)する内なる敵は競技の不正であり、その最たるものがドーピングだ。北京冬季五輪は内憂外患の極めて不幸な大会だった。
人権問題への抗議で開会式を外交的ボイコットした国々の首脳は大会期間中、一触即発のウクライナ情勢をにらみ、戦争回避の交渉に忙殺された。
2008年北京五輪の開幕とともにジョージアに侵攻し、自国開催の14年ソチ冬季五輪閉幕直後にクリミア半島を奪ったロシアの自制など、世界の誰も信用していない。
https://www.sankei.com/article/20220221-KD7DBMQWANP6BJFHBG33POESGY/?outputType=theme_beijing2022