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「#野菜」や「#アイス」を含む会員制交流サイト(SNS)の投稿に要注意−。京都府警は違法薬物を取引する際の隠語として使われている言葉をまとめ、公式フェイスブックで公開した。SNSの利用頻度が高い若年層に向け「絶対に手を出さないで」と注意を呼び掛けている。

1月初旬、「違法薬物隠語大辞典」と題した画像2枚を投稿。それによると、野菜は大麻、アイスは覚醒剤の隠語だ。「チャリンコ」はコカインを指し、ブロッコリーの絵文字で大麻を示すこともある。ハッシュ(#)タグと呼ばれる検索の目印が付くこともある。

作成した京都府警組織犯罪対策3課の村上純恵巡査部長によると、隠語や絵文字は摘発を逃れる目的のほか、「お気軽さ」を示し使用のハードルを下げる狙いもあるという。密売人側の投稿に返信すると、薬物の渡し方や支払い方法の相談を個別に持ち掛けてくる。

府警は特に、若い世代の大麻の広がりに警戒を強める。大麻を入り口に覚醒剤などほかの薬物に手を出すケースもあるためだ。大麻の所持や栽培などで摘発した10〜20代の人数は、2017年の72人から21年は108人に増加している。

村上さんは「薬物は特に、中高生の脳に深刻な影響を及ぼす。保護者もこうした隠語を知ってもらい、目を光らせてほしい」と話す。