特定の政治勢力に利用される「役に立つ馬鹿」に気を付けろ 見逃せない中国の「沖縄と仏領ニューカレドニアでの独立運動あおり」(夕刊フジ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/018c4f41d6b11b220e4afebdcd4c84ce23bb4ac9

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この手の人や組織は今に始まったことではないが、最近、富みに日本国内で増殖しているから気を付けろ―と警鐘を鳴らす報告書が昨年9月、フランスから発信された。

同国国防省傘下のフランス軍事学校戦略研究所(IRSEM)による、報告書「中国による影響力行使作戦」である。

作戦の肝は、浸透工作である。標的とする勢力に静かに入り込み、工作対象にされた当人も無意識のうちに、中国共産党への理解者にさせていく手法だ。旧ソ連共産党やロシアが得意とする手口でもあるという。

「マネートラップ(資金提供の罠)」や、「ハニートラップ(色仕掛け)」で籠絡した相手やSNSなどを使い、中国共産党の利益に反する人物の言動を妨げたり、社会的な信用失墜を狙ったりする。

見逃せないのは、中国が潜在的な敵の弱体化を狙い、「沖縄と仏領ニューカレドニアで独立運動をあおっている」と報告している点だ。

沖縄への関与は中国にとって「日本や在日米軍を妨害する」意味を持つと指摘している。沖縄の一部住民には、日本政府への複雑な気持ちが残り、米軍基地への反発も強く、中国に利用しやすいとしている。事実なら内政干渉も甚だしい。

日本には、国家機密の漏洩(ろうえい)や工作活動を防ぎ、違反者を処罰する「スパイ防止法」が存在しない。警察や防衛当局を中心に実態解明を進め、防諜に取り組む必要がある。

報告書はまた、中国は「独立派」と同様、「憲法9条改正への反対運動」や、「米軍基地への抗議運動」を支援しており、日本の防衛力拡大を阻止しようという狙いがあると指摘している。

(後略