「猫の日」に考える…なぜ「多頭飼育崩壊」は全国で後を絶たないのか? 目立つ高齢、単身世帯の飼い主 7割が「近隣住民とトラブル」
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■強い繁殖力

猫の繁殖力は強い。栄養状態がよければ年3回ほど、一度に平均2〜6匹を産むとされる。
環境省によると、雌猫1匹がいれば1年で20匹、2年で80匹以上に増える計算だ。その結果、繁殖しすぎて世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」が全国で後を絶たない。

環境省が都道府県や政令市などを対象としたアンケート(2019年10月)によると、
多頭飼育者は60代以上が56.1%と過半数を占め、単身世帯が45.7%で最多だった。
「近隣住民との間でトラブル・苦情が発生している」としたのは71.4%に上った。

多頭飼育崩壊などをきっかけに引き取られて殺処分された猫は20年度、全国で約1万9000匹。
うち6割超の約1万3000匹が離乳前の子猫だ。