私たちの目は常に膨大な量の視覚情報にさらされています。
脳にとって、これは容易な状況ではありません。
何百万もの色や形、光の加減や視点の変化により、視覚の世界は絶えず移り変わっているのですから。(走りながら撮ったカメラの映像を見てください)

にもかかわらず、私たちはブレやノイズのない安定した世界を見ることができます。
これは何世紀にもわたって研究者たちを悩ませてきた視覚科学の問題でした。
そしてこのほど、カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley・米)の研究で、視覚の安定性を説明する新たなメカニズムが発見されました。
それによると、私たちの脳は、過去15秒間に見たものを統合・平滑化して、整った一つの印象にまとめ上げているとのこと。
一体どういうことでしょうか。

研究の詳細は、2022年1月12日付で科学雑誌『Science Advances』に掲載されています。
https://nazology.net/archives/105164