兵庫県教委は22日、神戸市の県立高校の女性教諭(45)が進路面談で誤って「調査書の評定平均値が志望校の基準より低い」と伝え、3年生の女子生徒が志望校の受験を見送っていたと発表した。県教委は同日付で女性教諭を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。

県教委によると教諭は2021年7月23日、進路面談で生徒から高校1年から3年生1学期までの評定の平均値を尋ねられた。データが手元になかったため、その場で自ら計算。3回の計算で全て値は異なったが、いずれも志望校の基準は下回っており、「(生徒の志望校の)基準に達していない」と伝えた。生徒はこの意見を受けて願書提出を見送った。教諭は入試後の同8月17日に誤りを認識したが、同11月に平均値を知った生徒に指摘されてから上司に報告していた。

https://mainichi.jp/articles/20220222/k00/00m/040/202000c