バイデン大統領、ドル決済禁止の追加制裁 SWIFT排除盛り込まず

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスで演説し、ロシアに対する追加制裁を発表した。

 バイデン氏はロシアのウクライナ侵攻について「プーチンは侵略者だ」などと非難した。
第1弾の制裁では対象にしなかったVTBバンクなど、複数の金融機関をドル決済の禁止や米国内の資産凍結の対象とするほか、先端技術の輸出規制、プーチン氏の側近らを対象とした制裁の対象拡大を明らかにした。

 一方で、ロシアの銀行をドル建ての国際送金業務を担う国際銀行間通信協会(SWIFT=スイフト)から排除することや、プーチン大統領個人への制裁は今回の追加制裁措置には盛り込まれなかった。

 バイデン氏は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛強化のため、ドイツに米軍部隊を追加派遣することも明らかにした。

 バイデン政権は22日、ウクライナ東部の独立承認を「侵攻の始まりだ」と認定して制裁の第一弾を発表していた。(ワシントン=大島隆)
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