まず内なる問題ですが、やはりおごり。あるいは油断があったのだと思います。初当選から25年間、仕事をしてきたという自負がありました。特定非営利活動促進法(NPO法)や被災者生活再建支援法、男女共同参画社会基本法などをつくって社会を変えてきた、という。ですが、有権者にそれは伝わっておらず、私のイメージは「いつも怒っている人」だったのかもしれません。

政治家として自分を大きく見せなければと、気負っていたところがありました。実績を知ってほしいと、積極的にアピールしたわけですが、私に期待されている政治家像とは乖離(かいり)してしまったように思います。「ちょっと辻元さん、何や、偉そうになっているのと違う」「永田町人間になっているのと違う」と。

 私自身も何か「政治人間の鎧(よろい)」を着ていたようなところがあったように思います。その鎧を脱いで、一人の辻元清美に戻って、再スタートしたいと思っています。