https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff845a2458082427d7837c352bd17ad48661599?page=1

岡田晴恵・白鴎大学教育学部教授といえば、2020年初頭からテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」や
「グッド! モーニング」を中心に連日、テレビ番組に出演し、新型コロナウイルス感染症の解説をしておられた。
テレビをつければ「岡田さん」が現れ、ネットには「売名行為」「恐怖を煽っている」とネガティブなコメントが溢れた。
生放送の番組のなかで、事実誤認と指摘される発言もあった。  

デイリー新潮などは『コロナバブル「岡田晴恵」教授が語る“あか抜けた理由” 満身創痍の日々(2020年05月12日)』とか、
『コロナ第3波なのにどうした? 岡田晴恵教授が「羽鳥モーニングショー」に出ない事情(2020年11月30日)』と
芸能人枠でイジり倒している。

そんな風潮に私も少なからず影響を受けていた。
正直に言えば、ある種の偏見を抱いていた。  

ところが、だ。書店で岡田氏の最新著『秘闘 私の「コロナ戦争」全記録』の版元を見て、驚いた。新潮社なのである。
デイリー新潮で岡田氏を追いかけながら、単行本も編集していたとは……。あまりの落差に、どんな内容だろうと、
本を買って、「はじめに」を読むと、おもしろい。  

いきなり田村憲久厚生労働大臣(当時)が、2021年8月に電話で岡田氏に話した内容が「」で引用される。
「コロナの女王」と揶揄される陰で岡田氏は田村厚労相と連絡を取り合い、対策が後手に回らないよう助言し、
ディスカッションをしていた。まさに秘められた闘いに挑んでいたのだ。

では、彼女は何と闘っていたのか?   
「延々とこの国の組織や制度が作り上げてきた巨大で強固な壁」とである。