宿泊療養施設の弁当が質素すぎる? 大阪府がホテルに改善求め→メンチカツが酢豚に変更…野菜も増えた

新型コロナウイルスの宿泊療養施設で、食事に苦情が寄せられ、大阪府が改善を求めています。

ごはんにメンチカツが1つ、あとは白菜のお浸しと漬物が入っただけの弁当。これは去年9月、大阪府の宿泊療養施設となっているホテルで感染者に提供された夕食です。

宿泊療養施設は府内に41カ所あり、軽症や無症状の感染者およそ3000人が利用しています。

大阪府は、1人1日2700円の食費をホテルに支払っていますが、一部のホテルの患者からは、2700円に見合わない質素な食事だと苦情が寄せられています。

大阪府は、ホテルが2700円の食事を人件費などに回していないか調べています。

【大阪府 吉村洋文知事】(2月24日)
「弁当の発注とか、配膳業務も含めて弁当を決めているところもあったと思いますけど、2700円相当の弁当がきちんと府民のみなさんに届くことが重要だと思う」

大阪府は、これまでもホテルを指導してきましたが、吉村知事は、2700円相当の食事を提供するよう指導を徹底すると話しました。

改善前と改善後の夕食の一例を見ると、メンチカツは酢豚に変更され、サツマイモの蜜煮も加わって、野菜が多くなりました。

朝食は、海老カツにハムエッグやサラダ、昼食は豚の塩だれ炒めや蒸し野菜で、3食あわせて2700円相当になったということです。

大阪府は、食事のデリバリーサービスも本人の負担で利用できるように準備するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a344181fb745b8d9407ab20309999e3b1bb7422c